会社の勉強会で「タグ」の概要を軽くやれと言われてしまったので、メモがてら簡単に書いてみる。
実は、kaz::hatena - タグ付けの構造見たばっかのときに言われたので、タイムリーだったりする。
技術的にどうというよりも、まずは「タグってなんなのさ」って所から。このまま発表するかは微妙だけど、「タグ」が何か分かればいいのかなと思ったりもする。たいした事は書けてないので、見るなら上のリンク先を見た方がいいと思う。基本的に、前フリのためのガイダンス目的だったりするので。
タグって何?
分類方法の1つ。カテゴリにアイテムを当てはめていくカテゴライズに対して、アイテムにタグ(Tag)を貼付けていくのがタギング(Tagging)。
カテゴライズとタギング
- カテゴライズ
- カテゴライズは、まず名前のついた箱(カテゴリ)を用意して、その名前を利用してアイテムを分類する。カテゴリは階層を持つ事が出来る。複数の名前を付けたい場合は、階層を辿ってアイテムを配置する。あるアイテムが所属するカテゴリを変更したい場合、そのアイテムを移動する必要がある。
- タギング
- タギングは、アイテムの性質を考慮した名前(タグ)を考え、それをアイテムに貼付ける。タグは階層を持たず、フラットな関係。複数の名前を付けたい場合は、そのアイテムに張り付いているタグを修正すれば良い。
- カテゴライズとタギングの比較
- カテゴリは箱ありきの分類方法で、始めに構造を定義する必要がある。不変なカテゴライズが可能であるなら非常に正確な分類が可能になる。一方、タギングはアイテムありきの分類方法で、後付けで構造が定まっていく。明確な箱が作られず、それぞれのタグはフラットな関係なため、分類の変更が容易。
タギングが注目される理由
- 従来の分類
- カテゴライズでは固定の分類ラベルの利用を強制される。分類の手間という観点から考えると、用意された分類ラベルに従えば良いため一見楽に見える。ただし、長期的に考えると、アイテムが用意された分類ラベルに当てはまらない事があり得る。カテゴリを増やす事で対応する事も1つの解法。ただし、その場合この手の問題と引き続きつきあう事になる。
- 分類作業の自動化
- 検索を考えれば分かる様に、「分類」という作業は機械に任せる事が出来る。言い換えれば、方法次第で人が作業する必要がなくなるという事。タギングを利用する事で、この作業を機械に任せる事が可能になる。アイテムに対して分類の条件を直接付与する事で、自動的な分類が実現されるという事。「分類の自動化」のためにタギングが有効である事が分かったが、本当にタギングは最適な分類方法なのか。
- タギングの問題点1
- タギングでは、個々のアイテムに対してタグをつける作業が必要になる。通常、タグは人の手によってつけられる。それが「マウスクリック」なのか「キー入力」なのかは場合によるが、多くの場合は手作業。機械によってアイテムの内容から自動的に適切に思われるタグをつける事は可能。ただし、そうするのであれば「検索のためのインデクシング」で事足りる訳で、タギングを利用する必要は無い。
- タギングの問題点2
- タグを人の手でつける場合、揺らぎが問題になる。例えば、その時々での人の興味の反映だったり、類似語による分類誤差だったりする。
ただし、この揺らぎがもたらす恩恵という物も注目されている。アイテムに対して人の興味を反映させたり、アイテムの価値を人が評価する事が可能になる。人の意見が介在するデータベースを構築する事が出来るようになる。例えばGoogleの場合は、Google独自のアルゴリズムによってアイテムが評価される。Google検索によって人が目にし易いアイテムはGoogleが選んだアイテムという事も出来る。
メタデータとしてのタグ
分類ラベルも十分なメタデータ(付随情報)と言えるが、「整理」という意味での分類から一歩踏み込んだ分類を考えてみる。タギングを利用すれば、アイテムにタグというメタデータを持たせる事になる。つまり、そのタグからアイテムを集約する事が可能になる。例えば、Femoというメモアプリケーションではメモにタグをつける事が出来る。この時「日付」をタグとしてつける事で、そのメモをカレンダーとが自動的に紐づけられる。つまり、アイテムが持つ意味や性質としてタグを持たせれば、それに従った機械的な処理が可能になる。
まとめ
分かり易いタグの価値の代表は、「人の意見の反映」と「機械に理解できる意味付け」であると言う事が出来る。もちろん、自由な分類が可能になる事も魅力だが、それを実現するのはタグを理解する機械になる。課題としては、類似語などによる誤差をどう無くすかや作業の手間の軽減が挙げられる。また、まだ整理されきれていない概念でもあるため、統一的な見解や具体的な事例の登場が期待される。

